健康的な毎日を過ごすためには、バランスの良い食事が大切です。
バランスが悪くなると栄養不足に陥り、健康に悪影響を及ぼしかねません。
ただ、「バランスが良い食事」とひとくくりにしても、「どのような栄養素が大切なのだろう?」「どのように食事を摂れば良いのだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。
本記事では「栄養バランスの良い食事とはなにか」を説明し、新谷酵素がおすすめする食生活について解説します。
栄養バランスの良い食事とは
栄養バランスの良い食事とは、五大栄養素をバランスよく摂取する食事を意味します。また、主食、副菜、主菜等をバランス良く食べることも大切です。
五大栄養素をバランスよく摂取する食事
五大栄養素とは以下の5つを意味します。
- 炭水化物
- 脂質
- たんぱく質
- 無機質(ミネラル)
- ビタミン
具体的には、五大栄養素の中に三大栄養素と微量栄養素があります。
五大栄養素 | 三大栄養素 | たんぱく質 脂質 糖質 | |
---|---|---|---|
微量栄養素 | ビタミン | 水溶性ビタミン 脂溶性ビタミン | |
ミネラル | マクロミネラル(カルシウム、ナトリウムなど) ミクロミネラル(鉄、亜鉛など) |
すべてをバランス良く、まんべんなく摂取することをおすすめします。
これらは生きるうえで欠かすことができない栄養素だからです。
特にタンパク質、糖質、脂質は三大栄養素と呼ばれ、エネルギーの源になる大切な栄養素です。
例えば「ダイエットしたいから」といってたんぱく質を抜いてしまうと栄養不足に陥り、基礎代謝量が落ちてしまいかねません。
健康的な毎日を過ごすためにも、五大栄養素をバランスよく摂取できる食事を心がけてください。
関連記事:
健康に欠かせない五大栄養素の基本をわかりやすく解説
主食、副菜、主菜等をバランス良く食べよう
厚生労働省と農林水産省は食事のバランスに関して、「食事バランスガイド」と呼ばれるフードガイドを策定しています。
※出典:厚生労働省|「食事バランスガイド」について
このように、食事は「コマ」のようなバランスを保っています。
食事のバランスが悪いとコマが倒れてしまい、健康に悪影響を及ぼしかねません。
例えば、夕食が「主食」「主食」「主食」になってしまうとコマが大きく傾いてしまいます。
ダイエットを心がけて「副菜」「副菜」「果物」といった食事を試みるのも同じです。
コマを倒さないよう、食事は「主食」「副菜」「主菜」といったバランスを心がけるようにしてください。
新谷弘実医学博士がおすすめする食生活
ここからは新谷弘実医学博士がおすすめする食生活を解説します。
食べ物で大切なのが「酵素」です。
酵素は触媒作用を持つタンパク質で、消化や吸収、代謝など、体内で起こるほぼすべての生命活動に関与しています。
健康的な日々を過ごすためにも、バランスの良い食事とともに酵素を意識して摂取しましょう。
植物食を増やし、動物食を少なくする
- 食生活は植物食を増やし、動物食を少なくしましょう。酵素は加熱されていない生の野菜やフルーツ、また加工されていない食物や発酵食品などに多く含まれています。
中には「タンパク質が不足するのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
タンパク質を摂取する目的の一つは、体内で作ることができない必須アミノ酸を補うためと言われています。
つまり、植物食でも、組み合わせを工夫することで必須アミノ酸の摂取は可能です。
穀物は精製していないものを選ぶ
穀物と一口にいっても炭水化物全般が当てはまりますが、新谷酵素が推奨しているのは精製していないものです。
精製していない穀物は、精製の過程で失われてしまうミネラルやビタミン・食物繊維などの栄養素をたっぷり保有しています。
未精製の穀物 | 精製の穀物 |
---|---|
玄米 雑穀 全粉小麦 | 白米 小麦粉・砂糖 |
未精製の穀物は食物酵素が含まれているため消化しやすく、胃腸のはたらきをサポートします。
動物食は魚を優先的に摂る
食物酵素を多く含むかどうかを基準として選ぶと、動物食は魚がおすすめです。
人間が体内で生成することのできない必須脂肪酸が含まれているからです。
豚や牛などの動物は飽和脂肪酸を含んでいるため、LDL‐コレステロール濃度が高くなってしまうといわれています。
酵素を多く含むのは火の通っていない食べ物なので、焼き魚よりもお刺身など生で食べる料理がベストです。
調理で迷った場合は酵素をしっかり補給できるか、体内酵素の働きをサポートできるか、体内酵素に負担をかけないかといった視点を意識してみましょう。
フレッシュな食品を自然な形のまま食べる
食べ物はなるべく精製や加熱されていない状態で摂取するのがおすすめです。
酵素は熱に弱く、加わる熱が48度を超えると壊れはじめ、70度以上になると失活してしまいます。
さらに生で食べることには、酵素と同じく熱に弱い性質をもつビタミンB群・ビタミンCなどの水溶性のビタミンも同時に摂取できるという嬉しいメリットもあります。
よく噛んで小食を心がける
食事の際によく噛んで食べると、唾液に含まれる消化酵素の分泌が促されます。
唾液にはアミラーゼという酵素が含まれており、でんぷんを吸収しやすい形に分解するという働きがあります。
食物を細かく砕くことで消化がスムーズに進むだけでなく、栄養の吸収も高まります。
しっかり咀嚼することで食事の満足感も得られるので、食べ過ぎの防止にもなりますね。
潜在酵素を消費しない生活が健康につながる
バランスの良い食事とともに心がけたいのが、潜在酵素を消費しない生活です。
アメリカのエドワード・ハウエル医学博士によれば、人間の体内で一生につくられる酵素(潜在酵素)の量は限られている、とされています。
つまり、潜在酵素をできるだけ消費しないように心がけることで、酵素の維持につなげられるわけです。
潜在酵素を消費しない方法はいくつかあります。
- 規則正しい生活を送る
- 20〜30分程度、昼寝する
- 適度な運動をする
もっとも、潜在酵素の存在は研究段階です。
ただ、上記の3つは潜在酵素の有無を度外視したとしても、健康に生きるうえで非常に重要です。
関連記事:
潜在酵素とは何?基礎知識から種類や役割・効果をわかりやすく紹介
まとめ
バランスの良い食事は五大栄養素をまんべんなく摂取することが大切です。
そのためには、食事を「主食」「副菜」「主菜」などで組み立てるという「食事バランスガイド」に則った食生活をおすすめします。
バランスの良い食事とともに、健康を維持するうえで忘れてはならないのが酵素です。
酵素はさまざまな生命活動に関与するため、生きていくうえでは欠かすことができません。
食事で補いきれない酵素は、サプリメントで摂取することもよいでしょう。
酵素を意識した食事を心がけ、健康で楽しい毎日を送りましょう。
【参考文献・参考URL出典】
新谷弘実(2005)「病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
農林水産省|食事バランスガイドと従来の分類法との関連
厚生労働省|特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム