新谷酵素的健康法について
食事は健康な体と心をつくっていくのはもちろん、健康的に活動するためにも毎日しっかり摂ることが大切です。
活動のパフォーマンスを上げたり長く健やかな体を維持したりするには、食事の内容にも意識を向けましょう。
炭水化物やタンパク質・ビタミンなどの栄養素には、1日の摂取量の目安があり、バランスよく摂ることが推奨されています。
新谷酵素では栄養素のバランスの他にも、食物酵素を意識した食事をおすすめしています。
酵素を食事から摂ることで胃腸のはたらきをサポートすることができ、内側から体を健康へと導きますよ。
潜在酵素を消費しない生活が健康につながる
新谷酵素ブランドを監修し胃腸内視鏡学のパイオニアである新谷弘実医学博士の仮説では、体内酵素の中には特定の消化酵素・代謝酵素へ必要に応じて変化する、酵素の原型が存在するとされています。
その酵素の原型となるミラクルエンザイム(潜在酵素)の量により健康状態が左右されると考えられているため、食事で摂取できるミラクルエンザイムを意識してたっぷり摂ることで、体内に元からある体内酵素を補うことができ、健康的な身体へと近づけるというもの。
新谷弘実医学博士は酵素の原型を浪費しない食生活を、理想の食事と位置付けています。
理想的な食生活
ここからは新谷弘実医学博士がおすすめする、具体的な理想の食生活を解説します。
どれもを優先した場合の食習慣の提案なため、酵素を意識して摂取したいと考えている方はチェックしてみてくださいね。
植物食と動物食のバランスは、85:15 とすること
ミラクルエンザイムを意識した食生活をするとなると、植物食と動物食のバランスは1日に85:15の割合を目安にするのがおすすめです。
厳密には穀物を50%、野菜・果物を35〜40%、動物食は10〜15%が理想です。
というのも酵素は加熱されていない生の野菜やフルーツ、また加工されていない食物や発酵食品などに多く含まれているためです。
ですが肉や魚などの動物食にはタンパク質が含まれており、タンパク質が不足するのでは?と疑問に思いますよね。
そもそもタンパク質を摂取するのは、体内で作ることができない必須アミノ酸を補うためと言われています。
動物性のタンパク質には必須アミノ酸がしっかり含まれているため、栄養バランスで考えたときに一般的には摂取することが推奨されていますが、組み合わせを工夫することで植物食でも必須アミノ酸の摂取は可能と考えられます。
そのため胃腸に負担がかかりにくく酵素をたくさん含む植物や穀物中心の食事を推奨しているのです。
穀物は精製していないものを選ぶ
1日の食事の半分の割合で摂取することがおすすめされている「穀物」
食事の中心となるため栄養素の高いものを選びましょう。
穀物と一口にいっても炭水化物全般が当てはまりますが、新谷酵素が推奨しているのは精製していないものです。
例えば白米や小麦粉・砂糖などは精製された穀物で、玄米・雑穀・全粉小麦などは未精製の穀物です。
精製されていない穀物は通常だと精製の過程で失われてしまう、ミネラルやビタミン・食物繊維などの栄養素をたっぷり保有しています。
食物酵素が含まれているため消化しやすく胃腸のはたらきをサポートします。
動物食は魚で摂るようにする
新谷酵素では1日に10〜15%の摂取がおすすめされている動物食ですが、その中でも特に魚を意識して食べるようにしましょう。
食物酵素を多く含むかどうかを基準として選ぶと、動物食なら肉よりも人間より体温の低い魚の方がおすすめです。
特に青魚には人間が体内で生成することのできない必須脂肪酸を摂取できるというメリットもあります。
酵素を多く含むのは火の通っていない食べ物なので、魚の中でも焼き魚よりもお刺身など生で食べる料理がベストです。
肉だと加熱したり加工したりして食べる場合が多いため、酵素を摂取するには魚の方が適しています。
調理で迷った場合は酵素をしっかり補給できるか・体内酵素の働きをサポートできるか・体内酵素に負担をかけないかを意識してみましょう。
食物は精製していないフレッシュなものを自然な形のまま摂る
既にご紹介した穀物もそうですが、活きた酵素を摂るためには摂取する食物はできるだけ精製していない状態のままで食べるよう心がけることが大切です。
酵素は熱に弱く加わる熱が48度を超えると壊れはじめ、70度以上になると失活してしまうほど繊細です。
そのためなるべく精製されたり加熱されていない状態で摂取するのがベストです。
さらに食物を生で食べると、酵素と同じく熱に弱い性質をもつビタミンB群・ビタミンCなどの水溶性のビタミンも同時に摂取できるという嬉しいメリットもあります。
ただ生の食物は菌が付着している場合もあるため、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
また食物自体に活きた酵素が含まれているのでよく噛んで食べることにより、唾液に含まれる酵素のはたらきも相まって酵素の吸収がアップします。
酵素が豊富に含まれている新鮮な食材を選びましょう。
牛乳・乳製品はできるだけ摂らない
カルシウムやタンパク質などの栄養素が含まれている牛乳や乳製品ですが、活きた酵素という点でみるとなるべく控えるのがベターです。
牛乳や乳製品は製造の過程で加熱精製され酵素が失活してしまいます。
特に過酸化脂質が含まれている牛乳だと消化がスムーズではないため、胃腸に負担をかける可能性が大きいです。
牛乳や乳製品によって摂りたい栄養素は他の食品でも代替え可能です。
カルシウムは食物酵素もしっかり含む海藻類で、乳酸菌は漬け物やキムチなどの発酵食品で摂れるためおすすめです。
マーガリンや揚げ物は避ける
ダイエットや体の健康を考えたとき、一般的にもマーガリンや揚げ物などは避けるべきだとされているように、酵素の消費量を抑えるという観点からも避けるのがおすすめします。
特にマーガリンにはトランス脂肪酸という成分が含まれており、悪玉コレステロールを増加させる原因になります。
悪玉コレステロールが体内で増えると、体に負担がかかり動脈硬化など体にさまざまな不調を及ぼしかねません。
また時間がたって酸化が進んだ揚げ物は消化する際に体内酵素を大量に浪費してしまうため、できれば控えるのがおすすめです。
もしどうしても食べたい場合は、トランス脂肪酸を含まない良質な植物性の油を使い、揚げたてを少量食べるようにしましょう。
よく噛んで少食を心がける
体内酵素のうちの1つである消化酵素は、消化器官で食べ物が体内を通ってくるときに分解・消化を助けます。
食事で最初に食物の消化へはたらきかけるのが唾液です。
唾液にはアミラーゼという酵素が含まれており、この酵素がでんぷんを分解する働きをします。食事に食物酵素が含まれている場合は、食物自体がもつ酵素もはたらき消化を促進します。
食事の際によく噛んで食べると唾液に含まれる消化酵素の分泌が促されます。食物を細かく砕くことで、消化器官へ食物が運ばれたときに消化がスムーズに進むだけでなく、食物の栄養の吸収もアップします。
さらにしっかり咀嚼することで食事の満足感も得られるので、食べ過ぎの防止にもなりますね。
まとめ
酵素が多く含まれている食材は限られているように感じるかもしれませんが、野菜や果物・魚など、新鮮で生のものを選ぶように心がけるようにすれば基本的には問題ないです。
毎日ではなくとも胃腸に負担がかかっているなと感じる方や食生活が乱れがちになっている方は、無理のない範囲で食物酵素を意識した食生活心がけてみてはいかがでしょうか?
食事で補いきれない酵素は、サプリメントで摂取することもおすすめです。酵素を意識した食事を意識し、健康で楽しい毎日を送りましょう。
【出典】
新谷弘実(2005)「病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版